こんにちは！みなさんは「在宅医療」という言葉を聞いたことがありますか？
文字から見ても分かるとおり”在宅”家で行う医療のことです。
在宅医療にはいくつかの種類があって、”訪問看護”、”訪問介護”、”訪問診療”、最近だと”訪問歯科”、”訪問薬局”までもあります。
時代のニーズに沿って医療の形もどんどん変化しています。そんな中で当院、南病院でも”訪問診療”を開始しました。
”訪問〜”はたくさんあるのですが、当院がおこなっている”訪問診療”についてお話しをしようと思います。
「訪問診療」は、医師と看護師がご自宅・入居施設などに訪問して診療（診察、検査、処方、治療）を行います。
昔からある”往診”と違うところは訪問診療では、定期的に医師と診療計画を立てて治療をおこなっていくというところです。
往診は体調が急変した時に単発での診療になります。
なぜ、今 ”訪問診療” なのか。
現在日本は高齢化社会であり、その中で医療へのニーズが病院から”自宅での療養”に移ってきている現状があります。
厚生労働省のアンケート結果によると自宅で療養し必要になれば医療機関を利用したいという回答を含めると約60%が要介護状態になっても自宅で医療を受けたいと回答しています。療養に関しても、４割の方が自宅療養を希望しています。
このように在宅医療へのニーズは年々上がりつつあります。しかし、ニーズと比例して診療機関、クリニックなどが増えているというわけではないんです。それに加え医療従事者の不足も問題として挙げられています。このニーズと現状ある問題との差をどう埋めていくかというところがこれからの課題になってきていると言えます。
南病院では、少しでも患者様のお力になるべく訪問診療を開始しました。
先ほどあげたのも理由の一つですが、もう一つ訪問診療を始めた理由があります。
病院を受診する患者様のご家族への負担が大きくなってきていることです。
近年は共働きの家庭も増えており、「育児」と「介護」と「仕事」とご家族の生活への負担が大きくなっています。
付き添いが必要な外来受診は仕事などを休んで付き添われている方も多いのではないでしょうか。
私たちがサポートしていくのは患者様だけではなくご家族も共にあることを忘れてはいけないと思っています。
患者様のサポートはもちろんですがご家族の負担を少しでも私たちで軽くできればという思いもあり”訪問診療”を始めさせていただきました。
当院では、人数の制限なく施設に入居されている方もご自宅で過ごされている方も訪問診療に伺わせていただいております。
また、病院でのバックアップ体制も整っておりますので急変時や病院での検査が必要になった場合も迅速に対処させていただきます。患者様の安心をご自宅でも365日24時間体制で医療従事者として守って参ります。
ぜひ、当院の訪問診療ページもご覧ください！
